玉川渓流 2
Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 DP1 Merrill
ソフトウェア Capture NX 2.3.5 W
レンズ 19mm F2.8
焦点距離 19mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/30sec.
絞り値 F5.6
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス "\x1F\xCCV\xD5\xDC"
フラッシュ なし
サイズ 3136x4704 (3,716KB)
撮影日時 2013-06-01 04:51:28 +0900

1   zzr   2013/6/2 19:17

同じ景観をDPで撮りました。

シグマを使いはじめてからなんとなく偏光フィルタは付けないで撮るようになったのですが他の方はどうなんでしょうか。

2   kusanagi   2013/6/4 22:54

そうか。zzrさんに指適されて自分でも気がつかなかったことが分かりました。(^^;
こちらの瀬戸内地方は大気中の水蒸気が多くて写真として遠景描写は辛いんですが、
それを解決するためには、もちろん偏光フィルターでは役に立ちません。
また画像処理でコントラストを上げたところで画質は劣化する一方です。
とくに厳しいのがフォーサーズなどの撮像素子の小さいカメラですね。それで出きるだけ
大きなフォーマットを持つカメラがよくて、同時にレンズもミリ数の長いものを使うのが
よいのだろうと考えているのです。

大気中の水蒸気は、いわばレンズ内のクモリみたいなもので根本的な解決は不可能
なのですね。それでマイナス効果を相対的に目立さないようにするしか方法はないと
考えています。
そう考えると結論としてどうなるのか。小型カメラではなく中判大判カメラで風景を撮る
ということになるのです。
小型カメラは小さな眼です。コンデジなどはさらに小さな眼。
そして中判カメラ大判カメラという大きな眼で見れば、空気の濁りで見え辛くなった
風景もなんとか様になる、と、そのように考えるのです。

これ、逆に考えて見ましょうか。空気の妨げの少ない近接撮影、さらに接写撮影では
小さな撮像素子のマイナスはあまり感じません。それでフォーサーズとかコンデジでも
きちんと写りますね。
また、空気の澄んだ地方、海外など砂漠地方を撮った写真では、遠近感を勘違いする
ほど遠景もクリアに写ります。この場合も撮像素子の大小の違いが少ないのです。
極端なことを言えば宇宙遊泳などの、宇宙空間での撮影は距離感を喪失するほどに
クリアに写ります。

この話し、たぶん空間周波数というやつのことを言っているんだろうと思います。
空気中の水蒸気やチリが多くなると、どんなに優れた解像力を持つレンズやセンサー
でも空間周波数以上の解像は出来ないということです。
水蒸気やチリが多くなると空間周波数の状態は悪化する。どうせ解像出来ないので
あれば画角を大きくして周囲を取り入れて絵にするというわけです。
そのために大きなフォーマットサイズ(巨大なセンサーサイズ)や長焦点レンズを使う
っていうことですかね。

ちょっと間違っているかも知れませんが、小型カメラでは絵になりにくい此方の天候状況。
それを大型カメラ、つまり私の場合ではステッチング撮影、を使って回避する。
そういうことなのかなって考えるようになりました。
というわけですから、東北のように空気の澄み渡った地域では、小型カメラでも充分に
解像できて、センサー密度やレンズ性能をあげてやるだけで高精細な風景写真が
撮れると思います。ともあれ地域差はとても大きいのではないかと考えています。

私、APSサイズ600万画素の時は風景を撮っても満足していたんですね。ところが1200万
画素になって逆に風景描写は不満足になったんですよ。こんなこと普通にはあり得ない
ですよね。とにかく解像はしていないわ、抜けは悪く色は悪いわで。
それでフルサイズ1200万画素だと、まあ満足できる。
こういうのって、多分、瀬戸内地方以外の人では想像がつかないと思いますね。
もちろんたまに湿気が飛んでクリアな時は(滅多にないのですが)、APS1200万画素は
本来の性能を発揮するんです。それから近接撮影では600より1200万画素が良いですよ。

こんなわけでフィルム時代では考えられなかったことがデジタルでは起きるんですね。
今、ニコンってAPSで2400万画素でしょう。これJPEGで撮って圧縮1000万画素くらいで
出力するのならば凄く良いでしょうけど、RAW出しの場合は、此方ではまともに風景なんか
見られるのかなあって危ぶみますね。

3   kusanagi   2013/6/2 22:25

とってもイイ感じですね。やっぱり自然空間の写真は和みます。(^^;
私もそのうちに山や海でステッチング撮影をしてみたいと思っていますが。

SD1Mに比べてDP1Mはシャープネスが強すぎる感じがしますね。レンズ自体が
強いシャープネス処理をしていると思うので、あまり強すぎると遠近感が乏しく
なる気がします。
逆にSD1Mはシャープネスを掛けるとよいような。でもそれはあくまでシグマ同士
の比較なんでして、他メーカーのカメラに比べると両機種とも充分にシャープ過ぎ
るわけですが。(^^;

偏光フィルターを掛けると当然に画質は悪化しますね。他メーカーのカメラだと
その悪化に気づかないほどなんですが、シグマの場合は繊細なのでフィルター装備
は画質の悪化となって無意識的にも気が付くのではないでしょうか。

シグマはAPS-Cサイズの面積に1500万画素を詰め込んでいます。
他方二コンD800はフルサイズ面積に3600万画素ですから、RとB素子は1/4で
900万画素づつ、G素子は1/2で1800万画素を配置しています。
平均すれば1200万画素。
フルサイズはAPS-Cの約2倍面積ですから、ニコンとシグマの比率は、600万画素
対1500万画素となります。
やや乱暴な計算ですが、約2倍の集積密度のあるシグマは濃厚なフィルターの装備
を嫌うことになるのではありませんか。

それと偏光フィルターを装備する目的なのですが、粗方の人は空の青さを出したい
っていうのがあると思います。
フォビオン素子は構造上、光のあたる上からブルー・グリーン・レッドの順番となって
いるわけですが、素人考えでも一番効率よく光を吸収するのはブルーとなるのでは。
(逆にレッドが表現し難いとなる) それで空の青さを表現する場合の目的から言うと
シグマカメラはあまり偏光フィルターを必要としないという気がします。


ところで、他メーカーは高密度素子搭載に合わせて、ローパスフィルターを外す製品
を出してくるようになっています。
シグマ素子のアドバンテージのひとつがローパスフィルターが無くてすむことだった
わけですが、その優位のひとつが失われようとしていますね。
高密度素子に関しても、APS-Cで2400万画素ならば、上記の計算で行くと900万画素
であり、画素数においてもシグマに迫ってきています。

さらにAPS-Cコンデジで独壇場だったシグマも、ソニー、ニコン、リコーのライバルを
抱えることになりました。
となってくると、シグマのカメラはもうどこにでもある普通のカメラであるという時代に
なってきたわけですね。
でもそれは、シグマを使うユーザーにとっては喜ばしいことであっても決して残念なこと
ではなく、心から歓迎すべき事態であると考えています。

4   zzr   2013/6/3 06:59

kusanagiさまおはようございます。
シグマの画像は偏光なしでもコントラストが出てくれる気がしたのでそのままで撮ってました。
最近、うまく色が出てくれなかった写真で使ってたらとか、好きな水関係の被写体とかで使ったらどうなんだろうとか考えてます。

SPP現像のjpgでDPは23mbのものを50%に圧縮した画像、SDの方は27mbのものをリサイズして80%圧縮したものです。
DPの方の水面が気に入ったのでそのままの大きさで投稿したのですが画像が荒れてしまったかもしれません^_^;

5   kusanagi   2013/6/3 23:26

偏光フィルター、私はほとんど使わないので知識もうろ覚えなんですが、
それを使った場合、この写真では水面の白くなった反射光がなくなり
濃い緑色の川水に変わると思います。
木の葉の緑色ももっと濃くなるかもしれませんね。

偏光フィルターは余分な反射光を消し去るのが本来の用途だとおもうので
ガラス越の撮影で写りこみを取り去ったり、水面の撮影とかで反射光を
無くしたりするのに使うのではありませんかね。
御参考に・・・
www.youtube.com/watch?v=RjTDJ1qgx2M
www.iwatephoto.com/lecture/lecture8.htm
http://ctec3.blog.so-net.ne.jp/2012-08-28-3
ttp://d.hatena.ne.jp/jgcrecord/20090513/p1

6   zzr   2013/6/4 05:38

おはようございます。
偏光フィルター使われてないんですね。。
以前そちらの空気の状態の話をされてたので使用されてると思ってました。
ひょっとしたらフォビオンならではの効果もあるのかなぁと。。^_^;

7   Takaya   2013/6/7 04:25

おはようございます。

PLフィルタ-に関して、フィルム時代は当たり前 ? の様に使っていましたが、現在では水面反射又はショウウィンド-等の
反射を無くす意外の目的では使っていません。
デジタル機を扱う様になってですが、晴天時の青空の色フィルムだとどうしてもPLフィルタ-を掛けないと出なかった様なシ-ンでも、
ベイヤ-機、Foveon機、問わずノンPLでも晴天時の青空の色は比較的出易いのでは ? と感じています。

PLフィルタ-のコントラスト強調効果は、Raw:現像時にちょい高めで設定すれば似た様な結果を得られるので、最近ではPLフィルタ-の
出番自体が少なくなっています。(^^;)

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